平成22年度の司法統計刑事編で、保釈の成功率を分析してみました。

平成22年度中において、全裁判所において、勾留された被告人の人数は、6万4176人、 内上記年度中に保釈が許可されたのは1万1539人となっています (第16表 勾留・保釈関係の手続及び終局前後別人員-全裁判所及び最高、全高等・地方・簡易裁判所)。 よって保釈率は、約18%ということになります。 これは勾留された全被告人に対する保釈の割合です。 保釈が認められるためには、保釈金(150万円~ 詳細は、「保釈」のところで見てください。)が必要などの条件がありますのでので、 全被告人が保釈請求をできるわけではありません。

保釈の請求の数については、同年度、全裁判所において、2万1643人となっています (第17表 刑事雑事件の種類別新受人員-全裁判所及び最高、全高等・地方・簡易裁判所)。 前記の保釈が許可された1万1539人という数字と組み合わせると
保釈が許可された人数(1万1539人)÷保釈請求の数(2万1643人)=約53%
という結果になります。

勾留された全被告人を起訴にした数字ですので、全犯罪が含まれていますし、初犯の人、再犯の人も含まれています。 したがって、犯罪、事案によって、実際の成功率はかなり違ってきますし、慣れた弁護士かどうか、担当裁判官がだれかによっても違ってくることになります。

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